意外とわからない、歯周病と虫歯の違いとは?
歯科医院での治療としてだいたい「虫歯」か「歯周病」の2つに分かれます。名前はよくテレビや歯医者で聞くと思いますがこの2つの違いを詳しく理解している方はまだ少ないと思います。今回は虫歯と歯周病の違いを様々なポイントから解説していきますのでぜひチェックしてみて下さい。
虫歯と歯周病の違いは?
虫歯は「歯」歯周病は「歯茎や骨」の病気
虫歯は虫歯菌が歯を溶かしていく病気です。歯そのものを溶かしていくので歯茎などには虫歯菌は住み着きません。
歯周病は歯の周りにある歯茎や歯を支えている骨が歯周病菌により壊されていく病気です。歯にはまったく影響を与えないのが特徴です。
菌の種類が違う
虫歯菌と一言でいっても1つだけではなくいくつかの菌が虫歯の原因菌になります。特に有名なのが「ミュータンス菌」です。ミュータンス菌は食べかすなどを餌にして増殖し、歯のカルシウムやリンを溶かして歯にダメージを与えていきます。
歯周病の菌は主に「嫌気性菌」という空気が苦手な菌がいくつか合わさったものです。そのため歯と歯茎の中で繁殖し歯の周りの組織や骨を溶かしていきます。
治療方法が違う
虫歯になってしまった場合は虫歯の部分を削りとり詰め物をする必要があります。虫歯の進行状況によっては虫歯菌が歯の神経にまで達してしまい強い痛みを引き起こすので神経を除去する治療が必要になります。
歯周病の場合は主な治療方法が「クリーニング」になります。歯科医院では歯石の除去や歯茎のケアが主な内容になりますがそれと同時に自分でのホームケアがとても重要になります。歯周病が進むと歯がグラグラしてしまい歯は健康なのに抜かなくなってしまうという状態になる恐ろしい病気です。
虫歯や歯周病を予防するためには
虫歯と歯周病は違う病気ですが、どちらも予防方法は同じで「毎日の丁寧なブレッシング」が重要になります。歯の表面と歯と歯茎の境目、歯と歯の間にプラークを残さないようにしっかりと磨きフロスや歯間ブラシなどの清掃補助具なども使うようにしましょう。また定期的な歯科検診では磨けていない部分の指導や機械による歯石の除去を行ってくれるので虫歯・歯周病予防に大きな効果を発揮します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?虫歯と歯周病では大きな違いがありその進行具合や治療方法も変わってきます。しかし、どちらも日頃の歯磨きで予防することができますので正しいブラッシング方法を身につけ、いつまでも健康な歯を保つようにしましょう。
投稿日:2018年10月2日 カテゴリー:歯のコラム, 歯周病